現場の朝、3日目のスタート
出張3日目の朝。
ホテルを出て、車に荷物を積み込みながら深呼吸する。空気がちょっとひんやりしていて、「今日でこの現場も最後か」と思うと、少しだけ気が引き締まる。
今回の現場は、県外の工場メンテナンス。ドライアイス洗浄の仕事をしていると、こうして出張が続くことも少なくない。
現場に着けば、仲間との阿吽の呼吸で作業が始まる。何も言わなくても、それぞれがやるべきことを理解して動く。これが、長年一緒にやってきたチームの強みだと思う。
汚れを落とすのはもちろん、設備を守りながら仕上げていく。見た目以上に繊細で、気を抜くとすぐに傷をつけてしまう。だから、集中力がいる。
でも、どんな現場でも最後に「ピカッ」と光る瞬間を見ると、やっぱり嬉しい。あの瞬間のためにやっているんだと思う。
チームでつかんだ達成感
今回の現場も、なかなかハードだった。
でも、お客様のチェックを3回受けて、OKをもらったときには、自然と笑顔がこぼれた。
「よし、終わったな」
そう声をかけ合いながら、片付けを進めていく。
予定よりも早く終われたのは、仲間のおかげだ。誰か一人でもペースを崩したら、全体がずれる。それでもお互いをフォローし合いながら、最後まできっちり仕上げられたのは本当にありがたい。
片付けを終え、石川へ戻る車の中。
少し疲れたけど、気分は清々しい。会社に着くころにはちょうどいい時間で、「今日もいい仕事ができたな」と心から思えた。
この「予定通りに終わる」って、実は簡単じゃない。
現場によっては思わぬトラブルもあるし、天候や設備の状態で予定が変わることもある。だからこそ、何事もなくスムーズに終わる日は、感謝しかない。
「お陰様です」。この一言に、すべての想いが詰まっている。
出張最後の夜、台湾料理でひと息
作業を終える前夜は、恒例の“ごほうびご飯”。
今回もまた、仲間と一緒に台湾料理屋さんへ。何度か来ているお気に入りの店だ。
「また来ました!」と笑顔で入店すると、相変わらずのボリューム。
定番メニューを頼んで、テーブルいっぱいに並んだ料理を見てみんなで笑った。
13人で予約したのに、「奥にも席あるよ〜」と店員さん。
「そんな奥あったの!?」って驚きながら、ワイワイと奥のスペースへ。こういう小さな発見も、出張の楽しみのひとつだ。
仕事中は黙々と真剣に、でも終わった後はしっかりリラックス。
仲間とご飯を囲む時間があるから、また次の日から頑張れる。
出張というと大変なイメージがあるかもしれないけれど、僕にとっては「信頼を重ねる時間」でもある。お客様との信頼、仲間との信頼、そして自分自身への信頼。どれもこの仕事を続けていくうえで欠かせないものだ。
終わりに
今もこうして現場を走り回り、仲間と笑って仕事ができているのは、たくさんの人のおかげ。
出張の3日間を終えて石川に戻った夜、車の中で思った。
「俺、この仕事が好きなんだな」って。
また次の現場でも、しっかり結果を出して笑って帰ってこよう。
感謝の気持ちを忘れずに。
頑張ります!