あきらめた汚れ、あきらめない技術
「これ、もう無理だろうな…」
工場でよく耳にする言葉です。
機械の裏側や配管の隙間、焼きついた油汚れや、年季の入ったカーボン。
普通の洗浄方法ではびくともしない。薬品を使っても取れない。
そうなると、多くの方が「これはもうしょうがない」と諦めてしまうんです。
でも私はそんなときこそ、そっと機械を構えます。
そして、「お願いしますよ」とつぶやきながら、ドライアイスを吹きつける。
するとどうでしょう。あんなに手強かった汚れが、まるで舞うように剥がれ落ちていくんです。
それを見た工場の担当者さんが、ぽかんとした顔でつぶやく一言。
「うそやろ、落ちとるやん…」
これが、ドライアイス洗浄の力です。
削らない、濡らさない、傷つけない
ドライアイス洗浄は、-79℃のドライアイスペレットを圧縮空気で吹きつけて汚れを除去する方法です。
特徴は「削らない」「濡らさない」「傷つけない」。
たとえば、塗装前の精密部品や、食品工場の製造ラインなど、絶対に傷をつけてはいけない現場でも活躍しています。
私が現場で大切にしているのは、ただ汚れを落とすだけじゃなくて、「そのモノに敬意を払うこと」。
機械も道具も、人が大切に使ってきた証です。
だから、力任せに落とすんじゃなくて、やさしく、想いを込めて吹きつける。
そうすると、不思議なことに、汚れがすーっと消えていくんです。
対象物には一切ダメージを与えず、必要なものはそのままに、不要なものだけを取り除く。
それが、14年間続けてきた私のやり方です。
“工場の味方”でありたい
最初は「なんだそれ?」と笑われたこともありました。
でも、ドライアイス洗浄の良さを知ってもらうたびに、少しずつ信頼が積み重なってきました。
「またお願いできますか?」
「次の現場、ちょっと厄介なんだけど頼める?」
そう声をかけてもらえるたびに、この仕事を続けてきてよかったと思うんです。
道具にも、想いにも、優しい洗浄方法。
それがドライアイス洗浄の最大の魅力です。
これからも、落ちない汚れを前にあきらめかけた人のそばに、私はそっと寄り添いたい。
そして、思わず笑ってしまうくらい、きれいになった瞬間を一緒に喜びたい。
そのために、これからも技術を磨き続けていきます。
「汚れに悩んでいる方へ——その汚れ、諦めないでください」

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