見た目は地味でも、実はスゴイ「ドライアイス洗浄」
「え?ドライアイスって洗浄に使えるの?」
最初にそう聞かれたのは、もう14年も前のことです。私、村上昌洋は「北陸ドライアイス洗浄センター」で長年、工場設備や機械のメンテナンス現場を支えてきました。一般の方にはまだあまり知られていませんが、薬品も水も使わずに、しかも素材を傷めずに汚れを落とすという、ちょっと特殊なこの方法。実は、製造業や食品工場、精密機器を扱う現場ではすでに“なくてはならない”技術なんです。
「どんな仕組み?」「ほんとに落ちるの?」という声が聞こえてきそうですが…安心してください。今回は、実際の現場での体験も交えながら、“ドライアイス洗浄”のスゴさと安全性を、わかりやすくご紹介します。
水も薬品も使わないから、想像以上に“優しい”洗浄
私たちが扱うのは、マイナス78.5℃のドライアイスをペレット状にしたもの。それを専用の機械で一気に吹き付けることで、表面にこびりついた油汚れや塗料、カーボン、粉体などを**「剥がす」**ように除去していきます。
この方法、何がすごいって「削らない」んです。だから金型や機械の表面を傷めない。薬品も使わないので、人にも優しく、環境にも負荷が少ない。しかも、洗浄後に水分が残らないから、乾燥時間も少なくてすむ。
たとえば、ある精密部品メーカー様でのこと。機械の油汚れが落ちなくて、分解して洗うしかない…とお困りの現場に伺いました。ドライアイス洗浄で部分的に試したところ、ピカピカに!現場の方が「え!?水も使ってないのにこんなに!?」と目を丸くされていました。
現場で役立つ“安心・安全”の秘密兵器を、もっと多くの人へ
14年間、多くの現場に足を運び、ドライアイス洗浄の可能性を肌で感じてきました。導入いただいたお客様からは、「作業効率が上がった」「安全対策としても大きなメリットがある」といった声も多く頂いています。
もちろん、万能ではありません。落とせない汚れもありますし、設備に合わせたノウハウも必要です。でも、それを見極め、最適な提案をするのが私たちプロの仕事だと思っています。
「金型の焦げつきが落ちない」「精密機械を洗浄したいけど薬品は使いたくない」そんな悩みを抱えている方には、ぜひこの技術を知ってほしい。安全で確実、しかも環境にやさしい——そんな“ちょっと特殊な方法”を、もっと多くの方に届けたいと思っています。
もしこの記事を読んで、少しでも「気になるな」と思ったら、お気軽にご相談ください。現場の状況に合わせて、最適な洗浄方法を一緒に考えさせていただきます。
読んでいただきありがとうございます。